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げきょゎエンジニアの技術修行ブログ

CKS受験したら色々とトラブルが発生した話

はじめに

n年ぶりの記事更新。

インフラエンジニアになってからなんだかんだで4年ほど経過しました。

最近会社からはAWSの資格取得が激推しされる中、1年前に購入したCKSバウチャーの期限が迫っていたので先日受験してきました。

 

初回受験時に色々トラブルがあり、思うような結果は残せませんでしたが

この記事が今後受験する方々の礎になればと思います。

 

受験準備

使用した教材
  • Udemyの講座
    カリキュラムの解説動画、2回分の模擬試験がついてきます。
    この模擬試験は実際の環境とほぼ同じ環境で問題を解くことが出来るので、試験前に必ず解いておいた方が良いです。
    問題の内容はかなり難しいので、出来なくても気にせず復習を念頭に進めましょう。解き方を覚えていけば実際の試験で役に立ちます。
  • Killercoda
    CKSカリキュラムの練習問題に取り組むことが出来ます。
    上記のUdemy講座の中ではレクチャーの最後に確認問題として出てきますが、これ単体でも無料でチャレンジすることが出来ます。
  • Docker/Kubernetes開発・運用のためのセキュリティ実践ガイド (Compass Booksシリーズ)
    Udemy講座はすべて英語なので、動画を見ただけでは理解できなかった部分などを補助するために購入しました。
    https://amzn.asia/d/dTjJugL
    CKSの対策用という主旨の本ではないのでカリキュラムに沿った形で書かれているわけではありません。
    が、内容的にはUdemyで解説している分野に関して触れている部分が多いため、動画を見て理解できなかった部分を目次や索引から探してみて説明を読む、というような使い方をしていました。

勉強期間

バウチャーを購入してから1年近く他の試験と並行してダラダラと勉強をしていたのですが、期限が迫ってきてしまったということで身を入れてしっかり勉強したのは2~3週間程度でした。
リテイクポリシーが1回あるので、バウチャー期限1か月前から試験スケジュールを立て、1回目の受験は2週間勉強して力試し的に受け、その後試験の結果を受けて2週間後の2回目で受かるつもりで考えていました。

 

その他試験環境の準備

3年前くらいにCKAを受けており、その時のことを思い出しつつ

直近試験環境がだいぶ変わったという話は聞いていたので、

他の方の準備記事などを確認しながら以下の準備をしました。

  • 試験会場
    • 近くの貸し会議室を借りました。試験官によるかなり厳しいチェックがあるとのことだったので、完全個室で使えるところ、音なども気にならないような場所を選びました。
  • ディスプレイ
    • 新しい試験では、PSIが用意する試験専用のセキュアブラウザを利用するとのことだったのですが、様々な受験体験記事で「リモデ環境でドキュメントやターミナルを開き作業を行うので、大きなディスプレイが必須」ということが書かれていたので自宅で使っているディスプレイを会場に持ち込みました。(結構大変だったので試験会場で据え付けのところを選んだ方が良かったかも?)
  • 身分証明書
    • 前回受けた時と同様にマイナンバーカードを用意、何かあったときの予備として運転免許証も持っていきました。

同僚が今年CKAを受験し、リモデ環境のレスポンスが非常に悪く試験にならなかった、という話を聞いていたので、念のため受験前にインターネット速度のチェックをしておきました。

といっても、試験会場として選んだ会議室はWi-fiが弱く、速度診断としては「低速」と出てしまったのですが。。下り20~30Mbpsくらいだったと思います。

しかし、ローカルブラウザでは問題なくサイト閲覧ができる状態で、他のアプリを使っていても遅延していると感じることは無かったので、まあ大丈夫だろくらいの気持ちで受験を開始しました。

受験時のトラブル

身分証明書の表記と受験登録時の名前が一致しない

これは完全に私の確認ミスが悪いのですが、Linux Foundationで受験時の名前をローマ字で登録しており、身分証明書として提示したマイナンバーカードや運転免許証では漢字表記だったため、身分証明として受け付けることが出来ない、と言われてしまいました。

ここに提示予定の身分証明書と同じ表記で登録する

以前CKAを受けたときはクレジットカードとマイナンバーカードを提示すればローマ字でも身分証明として受け付けてもらえたので、今回も同じようにやったら「クレジットカードは身分証明書として認めない、これ以上対応してほしいならテクニカルサポートに電話してほしい」と言われてしまいました。

国際電話できない&英語話せないのでパニクッていたところ
埒が明かないと思われたのかそのままセキュアブラウザのセッションが閉じられ、試験後のアンケートが表示されました。。

さすがに何もしないまま1回目が終わってしまうのは納得いかないので、Linux Foundationのマイページに行き、Settings>BASIC INFORMATIONで本名を漢字で登録しなおし、再度セキュアブラウザから受験準備を進めました。

本来は上記のスクリーンショットの通り、試験ダッシュボードからVerify Nameを登録し直す必要があったと思うのですが、その時は何とか通してもらい、無事試験を開始することが出来ました。

試験のリモートデスクトップ接続のレスポンス遅延

これは前述している通り一応事前に情報は入っていたのですが、予想以上に遅延がひどかったです。

udemyの講座についてくる模擬試験を受けると受験時と同じような環境を体験することが出来ますが、模擬試験時にはリモートデスクトップ環境の遅延はほとんど感じませんでした。

しかし、実際の試験の環境ではリモートデスクトップ環境の遅延が激しく、

最初は少しもっさりしているかな?くらいの感覚だったのですが

時間が経過するにつれて遅延がひどくなっていきました。

時間が半分ほど経過した時点で、1つの操作に対するレスポンスが10秒以上かかる状態になってしまい、イライラしながら受験していたら試験官から「よそ見しないでください。試験中止を言い渡す可能性もあります」と言われ、さらにイライラ。

結局遅延のせいで1/3もまともに問題を解くことが出来ず、2時間の試験が終了しました。

結果

1回目の試験は上記のような状態だったため、散々な結果でした。

半額バウチャーを使ったとはいえ、一般的なIT資格より非常に高額な料金を支払って受験しているので、文句を言いたい気持ちでいっぱいでした。

同じような状況だった人はいないかという記事を探したところ、2022年の記事が見つかりました。

you-it-blog.hatenablog.com

上記の記事の方は大阪で受験したとのことですが、私は埼玉で受験しました。

以下のLFの記事では受験予約で指定したリージョンでリモデ環境が構築されるようにネットワーク遅延の問題が修正されたと記載されていますが、本当に修正されたのか?と思うくらいの遅延でした。

 

training.linuxfoundation.org

「受験者の環境を揃えることで公平性を保つ」という理由で新しいプラットフォームにしたはずなのに、地域によって受験環境に差分が出るのはどうなんでしょうか。

受験する地域やネットワークの速度によってここまで受験環境に差分が出ることが懸念されるなら、受験前のPCでの環境チェックでそこまで確認できるようにするか、そもそも日本での受験を受け入れること自体やめる方が誠意のある対応なのではと思いました。(これらのクレームはアンケートに記載しました)

2回目の受験

1回目で散々な目に合ったのでやる気をなくしてしまい、まだバウチャー期限まで2週間ありましたが1週間後に再受験することにしました。

2回目は前回の対策も踏まえて以下の環境で受験することにしました。

  • 自宅で受験
    • 田舎なので近くに貸会議室が少なかったことや、貸会議室のネットワーク速度を事前に知ることは難しいと思い、自宅で受験することにしました。
    • 自宅では事前にネットワーク速度を確認したところ、以下のような結果でした。

  • 受験時間を早朝(6:00)に設定
    • ネットワーク遅延を少しでも減らすために混雑しないような時間にしました。

これらの対策をしても遅延が改善されない場合、私も上記の記事の方と同様にクレームを入れて返金してもらおうと思っていました。

 

2回目の受験前のチェック(身分証明、試験環境チェック)は1回目の反省が活きたのか、比較的スムーズに受験開始することが出来ました。

自宅で受験する場合、デスク回りを極力何もない状態にしておくことをお勧めします。

私はディスプレイ、外付けキーボード、マウス、PCだけの状態にしましたが、

普段電源タップをくっつけているマジックテープやコードクリップに異様に食いつかれました。(結局マジックテープは剥がせといわれました。。粘着式だったので剥がすのが大変でした)

 

そしてとうとう2回目の試験が開始され、肝心の遅延はというと・・・

1回目よりは断然マシ、という感じでした。

やはり時間経過と共にレスポンスは遅くなっていくと感じたのですが、Wi-fi速度が1回目の2倍くらい早いため1回目ほどひどい遅延は感じませんでした。最後らへんになってレスポンスに2~3秒かかるくらい。

また、問題の内容について大半は1回目とほぼ同じ問題が出題されました。

1回目は遅延のせいで一挙一動に時間がかかってしまうため、最低限の回答操作だけ行うことに精一杯で確認までできなかったのですが、2回目は一応全ての問題に目を通し、回答した問題の確認もすることが出来ました。

まとめ

結局、2回目の受験も10%程度合格ラインまで足りず不合格でした。

が、一応2回目は回答に大幅に支障が出るほどの影響は及ぼされなかったと感じたため、直接クレームの問い合わせは入れませんでした。

正直言って受験前の準備コストも含めて疲れてしまったしもういいか、というのが本音ですが。。

不合格という結果になってしまいましたが、試験内容は普段の業務にも生かせそうですし、勉強してよかったと思っています。

再試験については受験費用が非常に高額なので、一旦他の試験などで気晴らししてからまた気が向いたらしようかと思っています。

 

長々と書きましたが、これから受験しようと思っている方の助けになれば幸いです。