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げきょゎエンジニアの技術修行ブログ

2年目インフラエンジニアのCKA受験合格記


はじめに

こちらの記事はエーピーコミュニケーションズ Advent Calendar 2020 23日目の記事になります。
qiita.com

3ヶ月ぶりの更新です。
ブログの書き方も覚えているか微妙な中ですが、私がこの1年ほど勉強してきたCKAの受験記について
書いていこうと思います。

ちなみに、去年の12月頃から勉強を始めていますが、残念ながらまだ受かることができていません…。
ので、あくまで「合格記」ではなく「奮闘記」としています。
役に立つ記事になるかはわかりませんが、

  • なんちゃって情報系からエンジニアになった社会人2年目(数理系激弱)
  • CKA問題改訂前と改訂後を受験している

この二点の観点から勉強法やつまづいたこと、落ちてわかったことなどを書いていこうと思います。

これから受験する方の参考になれば幸いです。

追記:2020/12/29付でCKA合格しました。
記事の最後に3回目受験の体験も追記します。

勉強方法(1回目/CKA改訂前)

コンテナって何ですか?と言う状態からの開始でした。
具体的に対策として行ったのは以下になります。

  • dockerの基礎から勉強する為にいわゆるくじら本と言われている参考書のハンズオン

www.amazon.co.jp

  • Mirantis KC-100(会社で受けさせてもらった)

内容的にはdocker,k8sの基本て言う感じです。

  • 会社のdocker初級アカデミー
  • udemyのCKA対策講座

www.udemy.com


本格的な勉強はudemyの講座を中心に勉強をすすめました。
こちらはplactice、模擬試験が優秀なので、とてもおすすめです。本当の試験に出てくる問題もかなりあります。
普通に買うと結構高いですがちょくちょくやっているセールで買うと1300円程度で購入できるので是非狙ってみてください!!

ただし、講座の動画は完全英語なので英語に馴染みがない方はみるのに骨がいるかもです・・・

1回目受験/結果/反省

■試験資格

去年のlinux foundationのサイバーマンデーで購入した無料バウチャーを使って受験しました。
金額はlinux foundationのトレーニング込みで、188.97$でした。(日本円で2万ちょい)
普通にこのコース(試験+トレーニング)を買うと499$みたいです。

認定Kubernetes管理者-Linux Foundation-トレーニング

■試験日

本当は6月中旬に試験予約をしていましたが、linux foundationのメンテナンスに試験日が被ってしまい
ずれ込んで2020/06/27に受験しました。
問答無用で試験のキャンセルメールがきていました…先に言ってほしい…

■試験場所

場所は自社の会議室を借りました。
一度場所を借りたのに上記の通りlinux foundationのメンテナンスに被ってしまい、キャンセル料を徴収されてしまいました。。
完全個室の貸し会議室はそこそこ高いのに…先に言ってほしい…

■試験準備

試験に必要なもの、環境に関してはlinux foundationのダッシュボードからCertification > Resumeをクリックで
確認、準備ができます。

試験時に英語の名前と顔写真が確認できる証明書が必要なのでパスポート取らなきゃいけないか・・・?と
ヤキモキしていましたが、クレジットカードとマイナンバーカードでいけると言う話を聞いたので
特にこの辺は用意せずでした。

■試験当日

試験概要に書いてあるのもあると思いますが、一応気になったポイントを書いていこうと思います。

  • 試験は3時間
  • 透明の入れ物であれば飲み物を飲むことも可能。
  • 公式ドキュメントを1タブ開くことができる
  • 試験15分前にpsiの「My Exams」ページに「take exam」というボタンが出てくる。クリックするとページに飛ぶ。
  • 試験前に画面共有、webカメラ・マイク共有・試験環境確認などの準備がある
  • 英語の試験しか選べなくて心配だったけど結局日本語で受けれた(最初のチャットも依頼すれば日本語でしてくれる)
  • 試験終了10分前にチャットで連絡くれる
  • Lpicなどのように、解答したかどうかを一覧で見ることが出来ないので、解けた問題にフラグ立てておくと良さそう。
  • 問題ごとにcontextを変更する必要があった

3時間ぶっ通しで頭を使いまくって頭痛がする中終わりました。。。
考えている時間より、手を動かしている時間の方が圧倒的に多かったです。ていうか考えている暇がない・・・

■試験結果

3日後くらいにメールで結果が届き、残念ながら64%でfailedでした。
合格ラインは74%でした。

■反省

クラスタデプロイ系、クラスタのトラブルシュート系の問題が全然できていなかったので、その点が厳しかったのかなーと思います。
手応え的には受かるか受からないか微妙なライン…て感じだったので、その感じでは受からないんだなーと思い知らされました。。

あとは、基本的なリソース以外はフワッとした理解しかしていなかったので、その辺が弱かったのかなと思いました。

勉強方法(2回目/CKA改訂後)

2回目は1回目の試験の手応え、結果からわからなかった問題の解き方と、
基礎的なリソースの学び直しということで完全ガイドを読みつつ理解を深めました。
udemyは先に行った通り講座は全て英語なので、英語を大学受験以降ちゃんとやっていなかった私としては
日本語のしっかりしたテキストは非常に助かりました。

完全ガイドは全くの初心者の方には詳しすぎるため、情報の取捨選択をできるくらいに勉強したタイミングで
読み始めるのが良いかもしれません。

  • udemyのCKA対策講座

www.udemy.com

www.amazon.co.jp

2回目受験/結果/反省

■試験資格

最初に購入したバウチャーの再試験資格を使って受験しました。
再受験の方法がパッとわからず地味に詰まっていたのですが、意外と書いている方が少なく・・・
やり方がわかったらすんなり行けたので、書いておきます。

linux foundationのダッシュボードのcertification > Resume
左のmenuのドロップダウンから「exam」を選ぶと再試験のスケジューリングができるようになります。

最初linux foundationのダッシュボードを全然使わず、psiでだけやるものだと思っていたので
再試験の予定ができず困っていました・・・

■試験日

2020/10/31に受験しました。

■試験場所

1回目と同じく自社の会議室を借りて受験しました。

■試験準備

1回目と特に変わらず。

■試験当日

例によって箇条書きで気になったことを。

  • 試験時間は2時間
  • 画面共有がchromeでどうやってもできなくて困った→その場でvivaldiインストールしてなんとか対応できた、試験時間が1時間くらい遅れた

→特にこだわりない人は複数ブラウザダウンロードしておいた方がいいかも?

  • 何か怪しいものがないか確認されるが、モニターやホワイトボード、プラスチックパーテーション等は特に指摘されない
  • 一定時間ごとに手をあげてくださいという指示がきます、カンニング防止?
■試験結果

シルバーウィークと被ったからなのか、結果が出るまでに2週間ほど時間がかかりました。
結果はなんと合格ライン66%中19%でfailed。。。
個人的にかなり手応えがあったつもりだったので残念でした。

■反省

思ったより全然できていなかったことの理由をいろいろ考えましたが、
一番は分野の採点基準が変わったことかなと思います。(トラブルシュート系の問題の配点が30%も占めるようになった)
あとは試験時間が2時間に減ったのに問題数と1問のボリューム感があまり減っていないことで
結構焦ってケアレスミスがあったのかなーというところですね。
試験問題改訂前よりもコマンド一つ一つに求められる速さが早くなっている気がしました。
細かく時間を削れるので、やっぱりコマンド慣れしておくこと、略称を覚えておくこと、エイリアスをうまく使うこと(defaultネームスペース以外での作業がメインになる問題は、エイリアスをkubectl -n namespaceで登録しておくと楽です)が重要だと感じました。

振り返り/これからの受験に向けて

1年ほどのんびりCKAを受験してきて、学んだことやよかったなということを箇条書きにしていきたいと思います。

  • udemyの講座は買って本当によかった。テキストをただ読むのが苦手なので、ハンズオンがあると手が覚えるのでとてもよかったです

 問題内容も試験内容に直結するものが多かったのでこれは本当にお勧めです。

  • kubernetes.ioのドキュメントは一通り確認して、よく使うページはブックマークしておきましょう。(当日はkubernetes.ioであればブックマークから飛んでも怒られなさそうです)
  • 勉強以外の準備が意外と必要な場合がある(顔写真つき証明書の用意や会議室の用意など)
  • 結構シビアな試験。完全なハンズオン形式なので手の速さは絶対あった方がいい

 →ぺーぺーエンジニアだったのでNWやサーバーの基礎知識がなく、そう言った点で試験中困ることもわりとありました。
  コマンド等滑らかに打てた方がいいので、Lpic level1くらいは事前知識としてあった方がいいかも

  • 試験中に使うマニフェストは絶対公式からコピーか、dry-runで作成したものを公式ドキュメントを参考に編集していく方法が良いと思います。

 インデントやスペルミスでハマるのはとてももったいない・・・

実は今週の日曜にまた受験予定なので、頑張ってきたいと思います。
3度目の正直…!


今回は時間がなく書けませんでしたが、受かった後にudemyの問題のクセ(一部解けない問題がある)の記事など書いてみたいと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

ここから追記:

勉強方法(3回目/CKA改訂後)

3回目は問題の傾向や基本のリソース、コマンド等は押さえていたため
2回目の試験で答えられなかった苦手問題のリソースについて公式ドキュメント・完全ガイドで復習しつつ
udemyの模擬試験を解いて回答作成のスピードを早めていくことに専念しました。
具体的に勉強しなおしたのは以下。

Ingress
・NetworkPolicy
・etcd pod backup,restore
・side car container
・node trubleshoot

  • udemyのCKA対策講座

www.udemy.com

3回目受験/結果/反省

■試験資格

昨年と同じくlinux foundationのサイバーマンデーで試験資格を購入しました。

■試験日

2020/12/27に受験しました。

■試験場所

年末だったりコロナだったりで外出が嫌だったので自宅の近所の会議室を借りました。
移動時間が少ないことは意外とストレスが軽減するものですね。
ギリギリまで勉強できますし。

■試験準備

1回目と特に変わらず。

■試験当日

基本は2回目と同じです。

  • 試験時間は2時間
  • 今回はキーボードを使用して受験してみました。特に問題なかったです。
  • 前回は頻繁に「手をあげて」という指示をされましたが、今回は1回もされませんでした…試験官による?
  • 初めてトイレ休憩を入れましたが特に問題なしでした。
  • 今回は最後に時間の余裕があったので初めて見直しをすることができました。途中までですが…
■試験結果

36時間以内に結果が発表され合格でした!



■反省

私は合格まで1年もかかってしまいましたが、もっとハイペースで受けることは全然可能だと思います。
試験問題の傾向を掴むこと、コマンドに慣れること、そして業務と並行して自主学習を続けるということの難しさで
ここまで時間がかかってしまいました…
(失格した後勉強のモチベーションを続かせるということの難しさも痛感しました…)

何はともあれ、今年中に合格することができて本当によかったです。
心残りなく歳を越せそうです。

来年も多くの資格を受けることになりそうなので、頑張りたいと思います…!
この体験記がこれからCKAを受験予定の方、未経験エンジニアでCKAを受験しようとしている方の
お役に立てば嬉しいです!

それではみなさん良いお年を!